日記 2005年5月


5月1日(日)〜2日(月) 納豆作り
任地に戻り、早速もらったばかりの納豆菌で作ってみました。大豆がやわらかくなるまで煮て、水を切ったらあたたかいうちに水で溶いた納豆菌を混ぜるだけです。そして、容器に入れて40℃〜42℃で保温をします。だいたい1日でできます。大切なのは、全ての行程で雑菌が入らないように気をつけることです。
1日経って納豆がちゃんとできていました!初めて作ったものにしてはまぁまぁのできでしょうか。早速納豆ごはんを食べました。


5月2日(月) 日本映画祭
日本大使館が主催の地域巡回日本映画祭が近くの村でありました。「ウォ一タ一ボ一イズ」をみました。フランス語の字幕付きですが、ほとんど字が読めない人ばかりなので、通訳がだいたいの流れをウオロフ語で説明するというかたちでした。ただ、聞いているとほとんど省略されています。意味がよくわからないんじゃないかなぁと思うけど、村人たちはスクリ一ンに移る映像を楽しそうにみていました。魚がでてきたり、大げさなアクションがでると皆笑います。映画の中の日本、皆はどうみていたのだろうか?

5月3日(火)看護師会議
二オロ県内18箇所の診療所に勤務する看護師全員が月に1度集まります。場所は二オロの県立病院。医師も参加し、皆で新しい情報を共有したり、NGOとの活動の日程を決めたりと様々な議題で話し合いが行われていました。パソコンを使ってのプレゼンには驚きました。この会議により、保健省の通達が村へ広がっていきます。また、毎月の診療所報告書はこの時に提出されます。私はこれまでこの会議には出席していなかったのですが、今後自分の地域での活動を発表し、協力隊活動と地域の連携について話し合ったり提案していきたいと思います。


5月4日(水) マガルプロファン
プロファンというこの近くの町で、イスラム教の大きなお祭りがありました。セネガル各地から大勢の人たちがやってきていました。うちの横の国道は普段はあまり車が通らないのですが、この日ばかりはかなりの交通量でした。そんな中でも無理にスピ一ドを出して追い越しをしようとする車があり、危険なのでバイクで出掛けるのは危険だと思いましたがどうしても用事があったのでNIOROまで恐る恐る出掛けました。


5月8日(日) 同期隊員セネガル訪問
ブルキナファソで活動中の看護師隊員が任国外旅行でセネガルにやってきました。訓練終了後以来なので、会うのは1年半ぶりでした。空港から連絡所までのタクシ一の中から外の景色をながめて「都会だ〜」を連発していました。ブルキナはいったいどんなところなんだろう?

5月9日(月)〜12日(木) 同期隊員の住むニョジョ一ル島へ
 まず、乗合バスでダカ一ルを8時頃出発。13時過ぎには島へ行く船乗り場に到着しました。
そこには同期が迎えにきてくれていて、新鮮なイカなど海の幸を買い島へ向かいました。
ニョジョ一ルは私の住む内陸とはまったく別世界です。やしの木やマングロ一ブが沢山生息している自然豊かな島です。ほとんど観光地化されていないので、自然が守られている感じです。

ここでは、貝がかなりとれます。女性たちは毎日潮干狩りをして干し貝を作って売っています。
鍋で煮て貝を開かせてから中身をとりだします。そして、それを干してつくるそうです。

貝はとれたてをすぐたべると身がぷりっとしていてとても美味しいです。あさりのような感じです。
干し貝も、炊き込み御飯にしたり、佃煮などをつくると美味しく食べられます。

この島には、セレ一ル族が住んでいてセレ一ル語を話しています。私はセレ一ル語を知らないので、セネガルに居ながら別の国に来たかのようです。同期隊員に通訳してもらっています。時々ウオロフ語を話せる人がいるのですが、ほとんどの人は言葉が通じないですね。


セネガルにも、セネガル相撲というものがあります。見た感じでは、レスリングのようです。
砂まみれになりながらやっています。相撲の選手にセレ一ル族が多いらしく、この島でも盛んです。同期も時々練習に参加しているようですが、皆かなり体力があるようです。写真を撮っていたら、皆ポ一ズをとりだし、面白いお兄さんたちでした。

この島にも、バオバブの木は沢山あります。
やしの木とバオバブのある風景はかなり絵になります。
バオバブの木というのは、実はジュ一スにしたりそのまま食べたりしできるし、葉も乾燥させてトウジンビエ料理に加えたりしてビタミンや鉄分摂取ができます。

ここに、大きな穴のあいたバオバブの木があります。昔はこの村で亡くなった下級住民たちが穴の中に葬られたようです。上の階級の人たちが同じところに葬られるのを嫌がったからだそうです。現在はそういうことはありませんが、今でもこのバオバブ林にはこの島の住民たちはほとんど近づかないそうです。

マングロ一ブのあるおだやかな海辺で海水浴をしたり、新鮮な魚介類を食べたりと楽しい3泊4日を過ごしました。


5月13日(金)
涼しかったダカ一ルや島から久しぶりにこの暑い世界に戻ってきました。昼食後は昼寝。やっぱりあまり動けずぐったりです。ちょっとバテ気味。

5月20日(金)16年度3次隊 歓迎ソアレ
NIOROに新隊員2名がやってきました。うちでささやかな夕食会をしました。この日のためにダカ一ルから仕入れてきた牛ひき肉、かまぼこ、いわしボ一ルを使って料理しました。かまぼこなどは、日本が援助してできた魚市場で村落隊員が製造販売を始めたものです。毎週1回JICA事務所に配達してくれるので、私も予約を入れて買いました。なかなか美味しいですよ。

5月23日(月)
村で産婆研修を行うことになっているため、日程の再確認をしたら予定していた日に用事ができたと言われてしまいました。
こういうこと、よくあります。こちらで何かやる時は、あまり先の予定をたてることはできないし、必ず前日の確認が大切です。

5月24日(火)
今日は、私の担当調整員が活動視察にやってきました。私が関わっている施設や村の関係者たち、上司と挨拶をしたり話し合いをしました。午後は、活動村へ行って実際の活動を見ていただきました。ちょうど雨季に入る前にやりたいと思っていた下痢対策講座を行いました。村の女性達が覚えられるように簡単に下痢の症状や脱水症状緩和のための経口補水塩の作り方を説明しました。
この村人たちは、歌や踊りが大好き!皆からリクエストがあり、日本の歌を披露しました。「幸せなら手をたたこう」を、「幸せなら腰ふろう」にしたら、皆かなり盛り上がり一緒に腰を振ってくれました。

 5月28日(土) 村の食生活調査
 家政隊員が私の活動村で調査をしています。いつも通訳として彼女を手伝ってくれている学校の先生が不在のため、私もお手伝いをすることにしました。彼女は村でフランス語ができる別の人を探して一緒にやっていました。手分けしてやり、やっと全世帯終了しました。最近になってやっと暑さが和らいできました。かなり過ごしやすくなっています。と言っても、日本の一番暑い時期と同じような気温ですが・・・。今回は、私も初めてバイクを使わないで自分の足で村へ行ってみました。国道から2.5キロ砂道です。それほど暑くないので、大丈夫でした。その後は、彼女がダカ一ルに戻るので途中のカオラックまで見送りに行きました。ちょうど買い物もしたかったので。こぎれいなレストランで、ちょっと優雅な気分にひたりながらゆっくりと休みました。そして、ヨ一グルトやジュ一スなどを買って帰りました。
そろそろ、雨が降ってきてもいい頃なのですが・・・。まだ本格的に降ってはいません。雨季になるとこの辺が緑でいっぱいとなりかなり気持ち良く、爽やかな気分になれます。

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