日記 12月

12月2日(木)
村でエイズ講座を行いました。
世界エイズデ一は12月1日ですが、村の保健スタッフの都合でこの日になりました。
 
 一応、午後3時から開始の予定でしたが、その頃から村人たちに太鼓で知らせ、人を集め始めました。そして、始まったのは午後4時半。(いつもこんな感じです)
村の保健スタッフは、以前エイズについて講習を受けているので、自分が習ったことを村人達に説明してくれました。内容は、「エイズとは」「エイズ患者の症状」「感染経路」など。
村の中学生たちやお母さんたちもエイズについて知っている限りのことを発表してくれました。
ここセネガルでは、このような講座を開くと必ず積極的に意見を述べる人たちが沢山います。

この村には診療小屋というものがあります。村の保健スタッフが管理していて、診療所から出張予防接種を月に1回実施しています。しかし、それ以外の日には全く使われていません。
そこで、今月から置き薬を始め、簡単な傷の手当てができるようにしました。
ちょうどこのイベントで集まった大勢の村人たちにこのことを知らせました。
今後しばらくはこの経過を見守ります。

12月7日(火)
ガンビア国境近くの町、メディナ・サバを訪れました。そこには、県内2人しかいない助産師の1人がいます。
毎日妊婦健診の他に、家族計画外来、婦人科外来、産後健診などを行っています。毎日お産も数件あり、かなり忙しそうでした。マトロン(産婆)が5名いて、分娩介助は主にマトロンがしているそうです。せっかく助産師がいても、そこまで手がまわらないのは残念です。
1日見学をさせてもらって感じたことは、やはり有資格者がいる現場は他とは違うということ。器材は清潔に使われているし、
仕事もきちんと分担されて効率よくやっているのがわかりました。自分の職場もこのようにしていきたい。

12月13日(月)
村落開発普及員隊員が活動村で歯磨き講習を実施しました。他の隊員達と一緒に見学させてもらいました。
村では歯ブラシを使う人はほとんどいません。木をかじって磨いています。そこで、歯磨きもその木の歯ブラシを使っての方法を指導していました。また、磨き残しチェックもしてみました。口の中を染める錠剤を配りましたが、村人たちの中には、よく説明を聞いておらずそれが薬だと勘違いして使わずに持ち帰る人もいました。セネガル人たちは何でももらいたがるので、
配る時は要注意ですね。
この近くには診療所もなく、勿論歯科もありません。なので、虫歯予防がとても大切です。私も自分の活動村でこのような講習をしたいと思いました。
 なんと、帰りにバッタの大群と遭遇しました。
 私達の乗る車の上、空をながめるとバッタだらけ。写真の小さな粒は全てバッタです。
 とても恐ろしい光景でした。
 このバッタの大群が通った後は、作物が全てやられてしまうそうです。


12月19日(日)
日本人会の忘年会がありました。私は、日本から持ってきたコルネットを吹きました。大使のサックスと一緒に4曲演奏しました。練習を1回しかしていないわりには良くできたと思います。

12月20日〜22日
健康診断、隊員総会などがこの期間にありました。
心配していた健診でしたが、何の異常もなく一安心。

12月23日(木)
セネガルに来て2度目の誕生日です。
歳をとるのは嫌ですが、やっぱり誕生日というのは特別な日です。自分が生まれた日であり、お母さんが自分を産んでくれた日であるからです。これまで元気に過ごしてこられたことに感謝します。

12月26日(日)
任地で過ごす日曜日は、「大掃除の日」と決めています。お手伝いさんに洗濯をしてもらい、私はベッドのマットを干したり、部屋の中をくまなく掃いたり、片付けたりします。しばらく任地を離れた後は特に掃除が必要です。

 ダカ一ルから帰ってきて濾過器を覗いたら・・・
 こんな状態でした。この小さな黒い点は全てアリ。この中で卵を産んでしまったようです。
 今度から、出掛ける時は濾過器を洗って乾燥させて部屋にしまっていこうと思います。

 こうして日々学んでいます。



今年もそろそろ終わりに近づきました。
セネガルでは、この時期が一番涼しい季節ではありますが、毎日日中は30℃以上もあります。日本の年末とはあまりにも違いすぎ、なんだか実感がわきません。
でも、首都ダカ一ルではクリスマスツリ一や飾りが売られ、一応クリスマスの雰囲気を味わうことができました。
セネガル国営テレビでも、ニュ一スキャスタ一の横にはクリスマスツリ一が飾られていました。26日のニュ一スでもツリ一が飾られていて、いったいいつまで続くのだろう??と思いました。
今年の年末年始は、ダカ一ルで過ごそうと思っています。

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