ようこそ!〜セネガル到着から赴任半年後まで〜

セネガルに到着(12月9日)
到着は夜でした。首都ダカ−ルの夜景はとても綺麗で、思っていたよりも都会だと思いました。初めのうちは、オリエンテ−ションや表敬訪問などで忙しく過ごしていました。

現地語学訓練:12月15日〜1月12日
セネガルの公用語がフランス語で、それぞれ部族によって現地の言葉があります。その代表的なのがウオロフ語です。私は、そのウオロフ語を1ヶ月間勉強しました。まだ慣れないフランス語での授業、なかなか大変でした。でも、ウオロフ語が片言でも話せるようになり頑張って挑戦しているとまわりのセネガル人たちはとても親切に教えてくれます。買い物でもウオロフ語を使うとまけてくれます。これからは仕事で使わなくてはならないのでまだまだ頑張ろうと思います。
ありがとう:ジュルジュフ どういたしまして:ニョコボック また明日:バ スバ また今度:バベネン ヨ−ン などなど・・・。
こんな感じです。現地語は話されているだけで新聞はないそうです。文字は読み方をアルファベット表記しているという感じであることはあるのですが、普段現地語を文章にすることはあまりないそうです。
≪村体験訓練≫
電気や水道がない村に、二泊三日滞在する体験をしました。私はヤジ村という小さな村でのんびりと過ごしました。夜は月の光がとても明るくみえたし、星もすぐ近くに感じるくらい綺麗でした。外で座って家族とおしゃべりしてから子供たちと一緒に雑魚寝をしました。
このように、語学訓練中は、言葉だけではなくセネガルの生活、文化、宗教など・・・様々なことを教えてくれます。
この一ヶ月で少しずつセネガルのことがわかってきたし、ここでの生活に慣れてきて毎日が楽しくなりました。

赴任(1月19日)
激しい腹痛に襲われて、赴任が4日延期になってしまいましたが、無事に到着しました。
これから1ヶ月間研修する医療施設や自分の配属先などを訪問して挨拶をしました。

任地での生活が始まりました
ニオロというところに家を借りています。中庭のベンチの上は、隣の大家さんちの庭からマンゴ-の枝が伸びてきています。昼間はその木陰でのんびりと休むことができます。雨季になったら大きなマンゴ-の実がなるそうです。大家さん夫妻は私を娘のようにかわいがってくれます。
新規なので、電気・水道・電話そして賃貸契約も自分でやらなくてはなりません。網戸もついていなかったから、それも業者に頼みました。わからないことだらけですが、大家さんや他の隊員たちに聞いてこれから少しずつやっていきます。とりあえず、今は夜だけ電気の延長コ−ドを使って大家さんちから電気をもらっています。水もホ−スがちゃんと用意されていいて大家さんちに向かって「水をください」と言えば蛇口を開けてもらえます。小さな部屋に小さいガスタンクを置けばそこが台所です。これから台所用品を置くためのゴザを買ってきて使いやすくしたいです。

セネガル日記:赴任後1ヶ月

2月26日(水)
赴任して1ヶ月が経ちました。セネガルに来て2ヶ月ちょっと。意外に早く電気がきたし、電話も使えるようになりました。プロバイダ-契約も済んで、昨日から自宅でインタ−ネットができるようになり夢のような生活です。恵まれていますね。これから時々HPの更新をしていきたいと思っています。
これまでの出来事、感じたことなどをちょっと書いてみます。

テランガ
セネガルには、「テランガ」という言葉があります。それは、人をもてなすことを表わしているそうです。セネガルでは、誰かが食事中にやってきたら快く自分達の食事を分け与えます。食事は大きな皿もしくは大きな洗面器のようなものに入ってきます。だいたいは混ぜご飯みたいなものの上に魚や野菜がのっていたり、ハヤシライスのようにソ−スがご飯にかかっているようなものです。それを右手あるいはスプ−ンで皆が一緒に食べます。7〜8人、それ以上の時も・・・。具はちぎって皆で分け合って食べます。

イスラム教の祈り
イスラム教徒にとって、金曜日は特別な日だそうです。午後には男性たちがモスケ(イスラム教寺院)へ行きお祈りをします。その日は、多くの人がきちんとした服装をしています。普段は毎日5回メッカの方向に向かってお祈りをするそうです。お祈り用の小さなゴザの上に座ってここでは東に向かってやっています。その時間帯に外に出ると、いたるところでお祈りをしている人の姿がみられます。この間、野菜を買おうとしたらお祈りが始まってしまったので終わるのを待たないといけなくなってしまいました。客がいても関係ないのですね。

ジャポネ
私が町を歩くと、時々子供や大人までもがジャポネ(日本人)と叫んできます。シノア(中国人)と呼ばれることもあります。そういう人たちはたいていその後で、「金をくれ!」と言ってくるので返事をわざとしていません。ちゃんと好意をもって声をかけてくれる人たちはそんな呼び方をしません。ちゃんと挨拶をして私の名前を聞いてきます。そして、その後は会うたびに私の名前を呼んでくれます。赴任当初は私のような日本人が珍しがられたけど、職場が町の病院なので通勤途中や病院に健診に来る人たちなど沢山の人たちと知り合いになったのであまりしつこく声をかけてきたり変なことを言ってくる人がいなくなりました。ただ、今ではちょっと外に出るだけで色んな人たちから挨拶されたり話し掛けられるので、それも大変といえば大変です・・・。

最近の生活
朝、7時頃に起きます。朝食はパンのことが多いです。ミキサ-を買ったので、バナナがあるときはバナナジュ−スを作って飲みます。(これが今の私にとって最高の贅沢ですね)
ニオロの病院まで歩いて5分くらいです。玄関を入るところでだいたい5〜6人の人たちと握手したり挨拶したりhして職場である産婦人科に行くまで時間がかかります。それを見越して早めに行くようにしています。
9時から妊婦健診、乳児健診、家族計画外来などがあります。今、私がしているのは、セネガル人の看護師、マトロン(無資格産婆)たちがどのように働いているのかを手伝いながら見学させてもらっています。来る人たちのほとんどはフランス語を話せません。なので、現地語(主にウオロフ語)で会話をしなくてはなりません。最近は、「血圧を測ります。腕を伸ばしてください」「体重計に乗ってください」などなど、ちょっとしたことは言えるようになりました。スタッフたちともちょっとした会話ができるようになり、皆と楽しく仕事をしています。
ダカ−ルに行って留守していたので、今日はしばらくぶりに仕事に行きました。そうしたら、いつもよりもさらに激しい挨拶で迎えられました。マトロンは、私に抱きついてきましたよ。
午後1時〜2時くらいに仕事が終わります。その頃が一日で一番暑い時間帯です。歩いて帰るのがけっこうきついです。家に着いてから昼食を作って食べます。ご飯を炊くことが多いですね。おかずは煮物や野菜炒めなどです。野菜が結構簡単に手に入るし安いので、時間があるときは煮物を多めに作っておいたりもします。
朝時間がない時は、帰宅後にほうきで家の中を掃きます。中庭が砂なので、結構家の中に砂が入ってくるのです。庭の奥にある木の下にはいつもカエルがの死骸があるので近づかないようにしていますが、今日は落ち葉が沢山あったのでちょっと片付けてみようかと行ってみました。この間2匹処分したはずなのに、また別の死骸があり、こっちを見ていたので怖くなって逃げました。カエルは小さい頃から苦手なのですが、ここには結構沢山帰るがいます。「お願いだから私に近づかないで!」と、いつも祈っています。
夕方4時頃にはバケツの水がお湯になっています。そのお湯で水浴びするのが一日の楽しみでもあります。まだ、水道がなく、大家さんちから時々もらっているだけなので水は大切にしています。
夜は、一応勉強しています。電気が暗いし、時々停電があったりして大変ですが・・・。最近は、暑さが厳しくなりなかなか寝付けない日々が続いています。4月のピ−クまでまだまだ暑くなると聞いているので恐ろしいですね。

セネガルに来て半年!
5月30日
そろそろ、セネガルに来て半年。任地に来て3ヶ月くらい経った頃から生活に慣れてきて住みやすくなってきました。セネガルで一番暑い!といわれている4月〜5月をなんとか乗り切り、随分と自分がたくましくなってきたなぁと実感するこの頃です。今もなお、汗をかきながらこうして日記を書いているのですが・・・。
そろそろ雨季。最近雲が多くなってきました。明け方にちょっとだけ雨が降ることがあります。まだ暗い中、雨に当たりたくて外に出てみたけど、ほんのちょっとしか降っておらず、ちょっとがっかりしました。

近いようでかなり遠い5キロの通勤
明後日、待ちに待ったバイクが到着予定です!
これまで、5キロしか離れていない職場に行くのに1時間半〜2時間もかかっていました。まず、うちから乗合バスに乗るために国道に出ます。時には途中で乗せてくれるのですが、だいたいは乗り場まで行かないと乗せないと言われ、仕方なくそこまで歩きます。(自宅から徒歩約30分) そこに到着しても、なかなかすぐには車がでない。乗客が集まるまで1時間半くらい待たされるのです。暑い時は、待っているだけでかなり喉が渇き、持ってきた水がどんどんなくなっていきます。人がいっぱいになったら出発するというのはわかるのですが、どうしてそれから行く先とは反対方向にあるガソリンスタンドに行くのだろう?そして、さらに客を集めるために私が30分かけて歩いてきた道のりを戻って行きます。やっと出発したと思っても、その辺を走り回り、また乗り場に戻ってきてしばらく止まっています。その後やっと出発したと思っても、その辺を走り回りまた乗り場に戻ってきてしばらく止まっています。その後やっと出発します。他に困るのは、時間帯によっては車が全くなくなってしまうこと。好きな時間に移動できません。そんな生活も、バイクがくればかなり楽になると思います。ただ、交通事故には十分に注意しないといけませんね。

お菓子作り
最近、生活に余裕がでてきてお菓子作りを始めました。セネガルには鉄分が豊富に含まれている豆(ニエベ)があり、それを使って餡子を作りました。白玉団子と食べたら美味しかったですよ。あずきで作るよりちょっと色は薄いのですが、なかなかです。他には、ド−ナツを作りました。セネガルでは、これをベニエと呼んでいます。どんな田舎でも売っている人気商品です。小麦粉やべ−キングパウダ-、重曹なんかも近くのブティック(商店)で買うことができるので簡単に作れちゃいます。ただ、最近の暑さからか、なかなか良い卵が手に入りません。かなり古くていたんでいるような卵ばかり売っています。
お菓子作りもわけがあって・・・。
妊婦さんへの栄養指導に何か良いアイデアがないかなぁ?と考えています。これまで医療隊員が人参を入れたベニエなんかを作ってみたようで、私も栄養価のある気軽に作れる料理・お菓子などを考えてみたいなぁと思っています。セネガルはピ−ナツ栽培がさかんで、どこでも売っています。セネガル料理には、ピ−ナツペ−ストや粉にしたものなどもよく使われます。先日、そのピ−ナツ粉を入れたベニエを作ってみました。今度、村人たちに味見してもらい、セネガル人の口に合うようなら何かイベントの時に作ってみようと思っています。

引越し
やっとなれてきたニオロでの生活もあと1ヶ月となってしまいました。
今度は職場のあるパオスコトというところに住むことになります。私の赴任の時には、そこに家を見つけることができなかったそうです。そろそろ帰国する隊員の家に引越します。話によると、そこは動物王国みたいです。猫くらいの大きさのトカゲが出没したり、トイレに蛇が出たらしい。恐ろしいですね。でも、頑張るしかない!
今度は本当に水道がないところです。今は隣からホ−スでいただいているのですが、これからは水汲みのボンヌ(お手伝いさん)を雇わないと大変です。

→前のペ一ジに戻る

→トップペ−ジに戻る