日記 2005年10月

10月1日(土)日本食パ一ティ
今日は、隊員とセネガル人の友人を呼んで日本食をご馳走しました。はりきって作り過ぎてしまったと思ったのですが、セネガル人の友人が意外に「おいしい!」と沢山食べてくれて嬉しかったです。セネガル人は、あまり普段食べていないものを口にするのを嫌がります。試食すらしてくれない人が多いです。ほとんどの人は、ほんのちょっと口にして「おいしい」と言った後は二度と口にしません。
今日のメニュ一は、かぼちゃサラダカレ一風味、シ一チキン梅巻き、冷奴、そば、ちらし寿司、きんぴらごぼうです。
こんなセネガルの田舎でも、ちゃんと日本食は作れるのです。ちなみに、冷奴は「ほんとうふ」(ハウス食品)というもので作りました。粉を水で溶いて温めて作ります。きんぴらごぼうは、従兄が日本から送ってくれた乾燥野菜で作りました。料理をするのはとっても楽しくて、かなりストレス解消になります。
やっぱり日本食はいいですね。健康的です。セネガル料理だけでは摂れない栄養を日本食で補っています。

10月5日(水)石鹸づくり
私の活動村で、2回目の石鹸づくりをしました。前回、短期隊員がやってきた時に1度作ってみました。その後村の中で売って利益があったということで女性達が今後も続けていきたいと言って来ました。できれば近くの町の市場で売りたいそうです。今回は、17年度1次隊の皆さんがウオロフ語で説明できるように準備してきてくれました。ほとんど彼らにまかせきり。村の女性達も一生懸命にやっていました。

10月7日(金)カオラック
任地付近で手に入らないものを買うには、50km離れたカオラックという町まで行かないといけません。今回は、郵便局、電話料金の支払い、食材やトイレットペ一パ一などの買出しのために行きました。

10月8日(土)また食事会
NIORO付近の隊員が集まって食事会をしました。持ちよりです。T隊員が泊りがけで手伝いに来てくれて、私たちはおにぎり、唐揚げ、コロッケを作りました。参加者は全部で9名でした。他の人たちもサラダや酢の物など作ってくれて皆でおいしくいただきました。





10月9日(日)村で話し合い
今日でセネガルに来てから1年10ヶ月となりました。あと2ヶ月で帰国です。
T隊員と一緒にガパ村へ行きました。短期隊員が来た時にした染色をまたやってみたいという要望があったからです。できれば、石鹸と同様染色した布も市場で売りたいそうです。T隊員が詳しいので、女性グル一プメンバ一と話をしてくれました。染色に必要な材料について、どの柄にするのかなどについて決めました。村の女性からは、人数が多いとやりずらいので、代表数名が学ぶという形でやりたいと言われました。そこで、8名決めました。染料は染める布の長さから必要量を計算し、T隊員がダカ一ルで購入することになりました。材料費は全て村人が出します。10月31日に実施予定です。
途中で、先日石鹸づくりの講師をした隊員たちが他の活動を終えてやってきました。そしてできた石鹸をみてみました。なかなかのできです。使いやすい大きさに切って、皆で話し合ってそれぞれに適当な値段をつけました。今後は、石鹸販売の管理ノ一トを作り本格的に商売が始められたらと思います。

その後、集まった隊員たち皆をうちに招待しました。またお食事会です。今日は特製手作りチャ一シュ一、味付け卵入りの冷やし中華、焼きそば、シ一チキン巻き、鶏がらを使ったワカメス一プでした。皆がお腹一杯になったところで、うちにある家具や生活用品など欲しいものをそれぞれに選んでもらいました。もう使わないものはその場で渡しました。家具などは来月に運びます。少しずつ家が片付いてきました。ちょとスッキリしました。

10月11日(火)
NIOROのヘアサロンに行って髪の毛を編んでもらいました。費用は4000FCFAです。つけ毛代は1パック1500FCFA。3パック使ったので、4500FCFAです。合計8500FCFAも使ってしまいました。
今回は、赤の毛も少し混ぜました。毛先がカ一ルされているものです。2人がかりで4時間でできました。やってもらう私もかなり疲れました。最後の仕上げ(?)という時に、突然ハサミで毛先を乱暴に切られてしまいました。どんどん切って行くので心配になりました。こういう時に編みこまれている自分の毛も切られ、ほぐした時に髪の毛がボサボサ状態になってしまうからです。あ〜ぁ、またやられちゃった・・・。「やめてくれ」と言うタイミングを逃してしまいました。そして支払いの時はとっても気分が悪くなりました。10000FCFAを渡したらおつりをくれません。「おつりの1500FCFAは私にちょうだい。いいでしょ。」と。とんでもないです。一旦払ったお金を奪い返しちょうどのお金で払おうとしたらやっとお釣りをくれました。すぐにその場を去りました。こういうの、本当に嫌です。※セネガルではおつりとなる小銭がない場合が多いので、おつりをくれそうな店でくずしていきます。

10月13日(木)
別の地域の保健施設で妊婦健診の見学をさせてもらいました。ここでも母子手帳は使われています。1冊200FCFAだそうです。ここは、助産師が2名勤務していてマトロンの研修もされています。ちょうどその研修が実施されている最中でした。
研修生は全部で4名いました。その周辺村からやってきています。子連れの研修生もいました。赤ちゃんをおぶってやっています。皆ラマダン中だというのに、一生懸命にやっていました。


妊婦健診見学中、分娩室に小さな赤ちゃんが搬送されてきた。村の診療所で早産となった赤ちゃんです。体重は1000g弱でした。とっても小さいです。タオルに包まった赤ちゃんは、見てみるとピンクの肌をしていて呼吸器なしでもちゃんと生きていました。生命力の強さを感じました。いくら何でも限界はあるでしょう。さらにダカ一ルへの搬送を考えているということでしたが、なかなか出発して行きませんでした。色んな問題があるのでしょう。

10月14日(金)
とうとう日本への航空券を購入しました。NRT行きです。そろそろ帰国なんだなぁと実感が湧いてきました。午後からは、事務所で「活動勉強会」というものをさせてもらいました。20名近くもの人が集まってくれました。内容は、1)助産師活動(地域母子保健)について2)マラリア対策(蚊帳割引き販売)について3)隊員の連携活動についての以上3点でした。時間が足りなくてそれぞれについて十分な説明ができずに申し訳なかったのですが、助産師という仕事に興味を持って質問してくれた人がいて嬉しかったです。保健系のみならず、村落系、農業系、教育系と全ての分野の参加がありました。こうして色んな人たちが集まった中で自分の活動について振り返ることができたし、隊員間、隊員と専門家との間で意見交換や情報交換ができたのは良かったと思います。

10月15日(土)リゾ一ト
女性5名でセネガルのリゾ一ト・サリ一に行ってきました!泊まったのはホテルネプチュ一ン。まず、到着後に昼食をいただきました。フランス料理のコ一スです。仏語で書かれたメニュ一を読むのは慣れないのでちょっと大変でしたが、どんな感じのものなのかを聞きながら決めました。なかなかおいしい料理でした。午後はプ一ルやプライべ一トビ一チで泳いだり、横になってくつろいだりしました。夕食はプ一ルサイドで生演奏を聴きながらいただきました。夢のような一泊二日でした。かなり気に入ったので、帰る前にもう一度行きたいです。
ホ一ムペ一ジがあるので、気になる人はチェックしてみてください。
 ホテルネプチュ一ンHP

10月19日(水)
日本にセネガル土産を送ることにした。郵便局に行ったら「ここでは取り扱っていないので、すぐそこの別の郵便局へ行ってください」と言われた。その辺にいた人が私に説明をしてくれた。「遠くないですか?」と聞くと、「すぐそこだよ」と言われました。だいたいこのように言われると、遠いことが多いです。セネガルでは、「すぐ来るよ」と言われてもずっと来なくて待たされたりすることが多いのです。今回もそうでした・・・。5.5kgの荷物を持って言われた方向へ歩いて行きました。「もうすぐ、もうすぐ」と自分に言い聞かせながら。あまりにも遠いので、もうあきらめようかと思いましたがせっかくここまで来たのだからと頑張りました。やっと郵便局が見えました。行ってみたら、小包専用カウンタ一があり、意外に簡単に送ることができました。これは良かったです。それにしても送料が高い。77000FCFAでした。日本円で15400円。これは航空便の値段です。日本と比べるとセネガルのが安いのかしら?

10月20日(木)任地へ
またまた、いつものように任地に向かう乗合タクシ一乗り場でもめました。大きな荷物を後ろに置かせてもらうには、荷物代を払わないといけません。その値段がむちゃくちゃ高いのです。値段交渉をして安くするのですが、いつもいつも大変な思いをしています。あまりにももめると、「降りろ」と言われ乗せてもらえなくなるのです。それに乗らなきゃ帰れないので仕方なく払うのですが・・・ケ一スパイケ一スで値段交渉をします。
今日は、どうしても値段が下がりませんでした。でも、用事があってできるだけ早く出発したいので普段の倍近い料金を払うことにしました。が・・・ラッキ一なことに計算間違いをされておつりが余分に来たので普段払っている料金になりました。運賃はちゃんと払っているわけだから荷物代に関してはだまっていることにしました。そのうちに車は出発しました。あ〜、でも本当にちょっとしたことにエネルギ一が必要です。
考えてみたら、今日でダカ一ルから任地に戻るのは最後となりました。いつも悩みの種だったダカ一ルの乗り場もこれで最後だったのです。良かったです。

10月22日(土)初めてつくったチェブ・ジェン
これまでずっと作ってみたかったチェブ・ジェン、とうとう作ってみました。他の料理に比べ、結構手間がかかります。セネガルでは、一番多く食べられている料理だと思います。セネガル人たちは普段から作り慣れているようで簡単そうに作ります。1人分だけ作るというのが難しいので、ちょっと多めに作って他の隊員にも食べてもらいました。なかなかうまくセネガルの味を再現できたんじゃないかと思います。作り方はこちら参照。



10月28日(金)
ここ2〜3日ずっと村中が断水で困っています。明日からお客さんが来るというのに・・・。泊まりに来る同期のために、NIOROへ出掛けてペットボトル(1.5g用)9本分の水をもらってきました。家でふたつきのバケツに移すとちょうど1杯分。毎日ボンヌさんに運んでもらっている水の量は、このバケツ約3.5杯分です。今更ながら、大変な仕事だなぁと思いました。

10月29日(土)
明日は16人の隊員が集まってセミナ一を開くので、昼食はセネガル人の友人に作ってくれるように頼みました。そのための買い物は前日にということで、私も付き合うことに。朝9時には彼女の家に行きました。疲れのせいか?ちょっとだるいなぁと思いました。でも、休む暇もなく夕食の準備をしました。午後になって同期がやってきて、少しおしゃべりしながらゆっくり過ごしました。食後に体がきつかったのでマッサ一ジをしてもらったのですが、あまり効きませんでした。なぜ?今日は早めに寝ました。

10月30日(日)PRAセミナ一
かなり体調が悪く、歩くのがつらかったです。でも、このセミナ一を企画して講師を依頼したのは私です。休みたかったけどそうはいかないので頑張りました。昼食は私の大好物のチュ一ブレットを作ってもらったのに、全然食欲がなくていよいよおかしいと思いました。
でも、PRAセミナ一はとても勉強になりました。これまでやってきた活動の中で、色々な手法を自然に使っていたんだという発見がありました。
写真は「ランキング」という手法です。それぞれの項目に参加者が投票をしてどれが多いかを見るのです。今回は、投票にバオバブの木の実を使いました。何でも良いのです。
夜はゆっくり休みたいなと思っていたのですが、参加隊員たちが懇親会をするということで私も参加することにしました。ついつい、疲れているくせに一旦家に戻って何品か皆さんに出す料理を作ってしまいました。寝たいはずなのに体が動いてしまいます。懇親会が始まってからも相変わらず食欲が出ず、ほとんど何も食べられませんでした。頭痛も少しありました。

10月31日(月)Gapakh村染色教室
2度目の染色教室です。今回は、材料費を村人が出しました。練習用の布を用意するように言っておいたのですが、担当者の都合がつかず用意されていませんでした。あわてて買い物に出掛けたので、私たちは彼女が戻るのを待っていました。やっと布が来たので始めることができました。熱心な人は、布の折り方を紙で学んでいました。




←トップペ一ジに戻る

←日記のペ一ジに戻る